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迷ランナーズ(ブリッツランナー)一般向


迷ランナーズ(ブリッツランナー)一般向
200
装丁:カラー / A5 / コピー本 (20 P)
重量:30g(風袋15g)
発行日:2005年10月02日
コンパイルDS収録ゲーム、ブリッツランナーより。フレイとミコトのギャグ小説。


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 夜。忍者の修行の場所──。
 もう、あたしには関係ないんだっけ。あたしはもう忍者じゃないから。ブリッツランナーだから。
 夜、ふと目が覚める。気持ちの方はともかく、あたしの体は、まだ忍びの道が名残惜しいらしい。生まれてからずっと忍びの道を歩んできたんだから、すぐにその習慣が抜けるわけ無いと思いつつ、やっぱりちょっとだけ自己嫌悪になることもある。そのうちに、体の方もブリッツランナーになってくれれば、と思う。
 とかなんとかいいつつ、夜、修行しているあたしがいる。走るときも音を立てないようにするのがクセになってしまっているから、テントで寝ているフレイを起こす心配はない。
 修行の道具がちゃんとあるのがちょっと悲しいところだ。お守りの代わりに一枚だけ、と持ってきた手裏剣は、よく見たら一枚じゃなかった。じゃあどれだけかって、…実戦に使えそうなくらい……。気が付いたら、無意識にこれだけ持ってきてしまってた。
 あたし、本当にブリッツランナーになろうとしてるの…?
 全部、フレイには内緒にしてある。武器を隠し持ってることがばれたら、何て言われるかわからない。
 そんなことを考えながら、あたしは夜のビクトリーアイランドを走る。
 ……ん?
 前方の森に黒い影。走っているみたいだ。今、この島にはあたしとフレイ以外いないはずで、フレイは今テントでぐっすり寝てるはずなのに。
 あたしはその黒い影を追ってみることにした。ついこの前まで忍びの道を歩んできたあたしにとっては、気づかれないように追跡する、何てこと朝飯前だ。
 黒い影は走り続けて森を抜け、月明かりでその影がはっきり見えるようになった。影の正体を確かめるのには良いけど、森を抜けたら隠れる場所がないので森からそっと窺うほかにない。
 その影はやたらと特徴のある影だった。頭部から二つのひもがのびていて、それぞれ球状のものを付けている。派手に跳ね上がった髪、極めつけに額から突き出た角…。
 ──フレイ!?
 日が昇ると同時に目を覚まし、日が沈むと同時に眠りにつく。三度の食事は欠かすことが無いどころかよく食べ、日が沈んだ後は耳元で赤ん坊が泣こうが蹴り飛ばそうがきんきんに冷えた冷水をぶっかけようが絶対に起きないフレイが。完全に昼型人間のフレイが。
 フレイが夜中に走っている。
 フレイが。
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